平成26年第3回定例会 (9月8日~10月3日 ・ 質問日:10月1日)
一般質問の内容
- ちば男女共同参画基本計画・新ハーモニープランについて
- 子育て支援について
意見・要望
- 本市におけるインキュベータの事例からも分かるように、女性の起業に際しては、しっかりとした、きめ細やかなフォローがあってこそ、初めて起業支援の成果が期待できると思います。
利用したい時に使えるサロンや、教室などが開ける女性起業の為のレンタル・スペースは、女性の起業への動機づけとして貴重な資源となります。
今後、経済活性化に際して、女性の果たす役割は一層大きくなると予測されますので、是非、本市におかれましても、積極的な取り組みをお願いします。 - 子どもの病気に際して頼れる人が周りにいない共働き世帯が増加し、これに伴い保育所利用者からは、病児・病後児保育の充実に関して、多くの要望が寄せられています。また、近隣とのつながりの希薄化により、乳幼児の子育てに接する経験を持たないまま子育てをされる方も増え、育児疲れによる親の心理的・身体的負担が増加していますが、家庭での保育が一時的に困難に陥った場合に、安心して子どもを預けることができる一時預かり事業の実施箇所の拡充も欠かせません。 親のニーズも多様化している昨今では、待機児童解消を目指した量的整備も重要ですが、新たな利用ニーズに応えていくための更なる取り組みをお願いします。
障害児保育については、保育士の確保が厳しい中、保育現場は疲弊し、きわめて深刻化している現状です。以前から、保育士の障害領域に関する専門性の確立と保育士の処遇等の抜本的改善は、大きな課題となっていますが、同時に保育士のストレス・コントロールや、やり甲斐を伸ばす上で適切な改善が求められています。そのためには、指導員に対する人件費に加算する等の具体策をお願いします。
障害児の相談については、保育所・幼稚園の巡回に力を入れることは、特別な支援を必要とする子どもの適切な就学、より良い小学校生活のスタートに向けての支援になると期待されます。「幼保小連携」では、幼稚園・保育所を問わず、幼児期の教育を担う施設と小学校が連携していくことが重要となりますが、そこでは、各施設同士の連携に加え、設置者や所管部局の異なる施設が連携しやすいように、行政が「幼保小連携」のための環境を積極的に整備することが必要です。本市においても、障害児に対する、きめ細やかな対応について、積極的な取り組みを期待します。
千葉市の現状
- 事業構想がアイデア段階に留まっている方や創業間もない起業家の方が気軽に利用でき、現役のビジネスパーソン等の指導や助言を受けながら、お互いに連携・協力して新たなビジネスを創出することを目的としたオープンスペースの起業家支援施設「CHIBA-LABO」を平成25年3月に開設しました。
「CHIBA-LABO」におきましては、女性起業家を対象とした創業塾、起業マインドを高めるための公認会計士による創業塾、日本政策金融公庫の協力による「起業にまつわるお金と事業の相談会」、市職員による「聞いて得する千葉市融資・補助金セミナー」など、起業にあたり不可欠なビジネスプラン作成、マーケティング、資金調達及び労務管理の各分野を網羅する研修等を実施しているほか、 利用者が教室等を開くこともできます。 - 平成26年度は、美浜区の病児・病後児施設の定員を10月から拡充(4人→8人)しました。また、子ども・子育て支援新制度では、すべての就労形態を対象としていることから、ニーズ調査の結果をもとに、地域子ども・子育て支援事業に位置付けられている病児・病後児保育や一時預かりをはじめとした多様な保育サービスの充実に努めています。
障害児保育については、児童の障害の程度や介護度など、児童の個々の状況に応じた職員の加配とそれに見合った補助金の交付を行うとともに、職員の専門知識の習得や技能の向上を図り、障害児保育の提供を進めます。
教育・保育施設等への巡回相談や幼保小間の情報共有・引き継ぎ等は重要であるため、現在策定中の「千葉市こどもプラン」に、障害児保育・特別支援教育の充実や幼保小連携の推進等に関する新たな取り組みを位置づけ、積極的に進めます。