平成27年第2回定例会(6月8日~6月23日・質問日:6月22日)

一般質問の内容
  1. 障害者支援施策について
  2. 東京オリンピック・パラリンピックに向けて
意見・要望

障害者支援施策について

相談支援では、特に、サービス利用中断者やサービスに結びついてない方の対応、更には、従来の制度では対応困難な方に対する相談支援は重要な課題であると思います。一般相談支援の現場では十分対応しきれていない現状が覗えますので、当局におかれては、しっかりと各相談機関と連携して、市としての役割、やるべきこと、責任を果たしていただきたいと思います。障害のある方が、地域で安心して生活できるよう、相談支援体制の充実・強化を踏まえ、改めて基幹型センター設置を要望させていただきます。

本市では、障害者の短期入所サービスが不足しています。また、医療のケアの必要な方、強度行動障害の方、重症心身障害といった特定の障害を持つ方は、それ以上に短期入所を利用しにくい状況にあります。今後、地域で生活する障害者の各ニーズに合わせた、事業所の整備も必要ではないでしょうか。当局におかれては、その点を十分配慮するようお願いします。

障害者施策におきましては、当事者の声をよく聞き、計画に反映させることが、何より重要です。計画の策定に合わせ、事前の実態調査で得られた当事者、家族、関係団体の意見を取り入れ、かつ十分留意しながら、計画を推進していただきたいと思います。

千葉市の現状

障害者が地域で安定した生活を送るため、各保健福祉センターの窓口にコーディネーターを配置しているほか、障害者相談員による身近な相談から発達障害者支援センター等における専門的な相談まで、多岐にわたる相談に応じています。

また、地域における相談支援の中心となる「障害者相談支援事業所」を各区1か所ずつ整備しており、地域生活における様々な相談に応じるとともに、必要な情報の提供や助言等を行っています。

今後も、障害者や介助者の高齢化などにより相談支援に対するニーズが高まることが見込まれることから、「障害者相談支援事業所」を中心とした相談支援体制の一層の充実に取り組む一方、「基幹相談支援センター」の設置の必要性について検討しているところです。

一方、短期入所サービスについては、市内に24事業所(平成27年4月現在)あり、この3年間で6事業所増えましたが、障害者や介助者の高齢化を背景に、利用者数が年々伸びてきており、申込が集中する休日等において利用ができないケースや、医療的ケアなどが必要な障害者を受け入れられないというケースが生じています。

このことから、事業者説明会の開催のほか、新たに事業を開始することを検討している法人等に事業運営上のノウハウや必要な情報を提供する「障害者支援版起業塾」を実施するなどにより、事業への新規参入を促しています。

意見・要望

東京オリンピック・パラリンピックに向けて

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、外国人旅行者に日本人の「おもてなし」の精神を伝えるには、現在の千葉市では改善すべき点、課題が山積みです。

集客に際しては、海外の観光客の目線に立った「おもてなし」がまさに必要です。その例が、ホームページや観光名所の案内標識や観光マップ等の多言語表示や、公共無線LAN環境の整備といった点です。

更には、海外向けのプロモーション活動や、国内外のホテルとの連携強化などによる外国人受入れ環境の整備も重要であり、特に、コールセンターの外国人に向けた対応体制の強化は、当然やるべきことです。

これら、おもてなしの体制づくりは、産官学やNPOやボランティア団体、市民をも含めた有機的な連携が必要になって参ります。そのような連携により、ファミリー層、若年層、中高年層、さらには県外、市外、国外といった様々な観光客のニーズ、ターゲットに応じた効果的な情報発信を行い、当局における推進体制と相乗効果が期待できる観光まちづくりを推進していくべきと存じます。

最後に、オリンピック・パラリンピックを契機に、観光需要が多くなれば千葉市にとっても、消費拡大のチャンスに繋がります。心より、千葉市がアジアの中の観光都市の一つだと言えるようになっていただきたいと思っておりますので、是非、観光部門の組織及び予算面においても強化をお願いします。

千葉市の現状

多言語対応への準備について

  1. 多言語対応への準備として、国及び東京都が主催し、本市も構成メンバーとなっている「多言語対応協議会」の基本方針や、協議会内に設けられた道路、交通、観光・サービスの各分科会の多言語対応取組方針などを参考にして、外国人にも分かりやすい統一的な表示に取り組み、受け入れ環境の充実に努めます。
  2. 千葉駅周辺の案内板などを日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語表記としたほか、英語、中国語、韓国語に対応した観光ガイドを作成し、市内各所で配布します。
  3. 千葉駅及び海浜幕張駅前に設置している観光情報センターにおいても、外国人の方へも観光案内などを実施しております。
  4. 英語版の果物狩りパンフレットを作成し、国際会議の誘致活動において活用しており、今後も、外国の方への観光情報の発信に取り組みます。
  5. 体験観光プラン「千葉あそび」では、通訳ボランティアを活用し、外国人の方にも本市の魅力を楽しんで頂けるプランの創出に取り組みます。

公衆無線LAN環境の整備状況について

  1. 訪日外国人の利便性向上に向け、平成26年度に、JR海浜幕張駅南口及び北口広場をサービスエリアとした公衆無線LAN環境を整備したところです。
  2. 今年度は、さらなる利便性の向上に向け、公衆無線LAN環境の拡充や情報プラットフォームの構築について、官民連携により実施して参ります。

市民自らが感じた市の魅力を発信できる仕組みの現状について

  1. 平成27年2月の、市ホームページのリニューアルに合わせ、トップページ及び各区トップページに、「ジモバナトピックス みんなが投稿する千葉市の魅力」というコーナーを設けました。
      これは、協力協定を結んだ民間事業者が運営する地域情報サイトに投稿された、市民が魅力的と感じた千葉市の情報のうち、アクセス数の多い情報を市ホームページに掲載するものです。
  2. 5月から運用を開始した新たなツイッターアカウントでは、市政への親しみを醸成する目的で、市民との双方向のコミュニケーションを開始しており、市民が感じる市の魅力についても、その発信を促す取組みの試行を始めました。
  3. 今後、ちば市民協働レポート「ちばレポ」において、市民が勧める市内の風景などの市の魅力を写真付きでレポートし、地図上に表示する「おすすめレポート」も開始する予定です。