2015年11月 未来民主ちば会派視察報告(仙台市)
平成27年11月9日(月)~11日(水)、未来民主ちば会派で、仙台市議会、山形市議会、米沢市議会へ視察に伺いました。今回は、その視察内容について、ご報告いたします。
- 仙台市視察概要(11月9日~10日) ※このページです
- 山形市視察概要(11月10日)
- 米沢市視察報告(11月11日)
仙台市視察概要(11月9日~10日)
1.仙台市の新たな学校防災教育の取組について
概要
仙台市では、大震災からの教訓を次世代にどう生かしていくのかという視点から「新防災副読本」を作成。児童の年齢に合わせて小学校1年から3年生用、4年生から6年生用、中学生用の3部から構成されている。教える側の教師向けにも副読本を活用した指導案や指導事例などが示され、年間指導計画を立てている。
実際に学校教育の場で活用されていて、小学校では理科や社会の教科書と関連づけ、科学的知識、街づくり、世界とのつながりを目的としている。中学校ではさらに発展させ、実際の体験や経験談から『仙台市自分づくり教育』と関連づけている。
また、学校での防災訓練時にも副読本を活用し、「開いて」→「読んで」→「活用して」という機会を増やしている。
仙台市では学校だけではなく、各学校が中心となり近隣の地域と一緒に防災訓練を行っている。
国連防災世界会議への参加もし、児童生徒それぞれが防災対応力を高め、「自助(自らの安全を確保できる)」と「共助(他の人や地域の力になれる)」の姿を目指せるよう、防災教育に率先して取り組んでいる。
千葉市においても東日本大震災の教訓を生かした防災意識の向上と、震災の記憶を風化させない取組、「仕組み」作りは大きな学びとなった。今回学んだことを、千葉市においても生かしたい。
参考サイト:仙台市教育センター
※このサイトには、新防災副読本ダウンロード版と、防災についてと、3.11を忘れないためのサイト等のリンクもある。
2.仙台市のコンベンション誘致について
概要
仙台市は国内トップクラスのコンベンション都市で、大規模な会議の開催に力を入れている。
平成25年の開催実績は77件、平成26年は90件、年間の目標数値が毎年増加している。計画を遂行するために環境整備も積極的に取り組んでおり、平成28年12月6日には地下鉄東西線が新しく開通し、コンベンション施設に隣接した「国際センター駅」が利用可能になる。
誘致・立候補段階の支援には、開催経費の一部助成やシャトルバス補助金制度などがある。開催準備期間は、会場紹介や仙台ならではの食事やアトラクション等のコーディートを支援する。大会開催中は、資料やウェルカムボードの掲出、物産ブースや観光案内所の設置などの支援がある。また、来訪者に向けたサインの整備、Wi-Fiの整備、語学ボランティアや外国人おもてなしセミナーなどを受け入れて、体制の強化を進めている。
仙台市のコンベンション施設は仙台市独自の判断で様々事を行って、施設運営は施設管理者に任せている。仙台市は指定管理者に委託料を支出することなく運営してもらう仕組みとなっている。また、仙台市ではコンベンションの開催に際して東北大学と「連携・協力に関する協定」を締結している。
千葉市も施設運営を考え、大学と連携し経済活性化に繋がるように活かしたい。
参考サイト:仙台コンベンションナビ