2018年10月 総務委員会行政視察
総務委員会では、10月15日~17日に、弘前市と仙台市を視察致しました。
<弘前市視察(10月15、16日)>
- 人口減少対策について
- 新庁舎における防災拠点機能について(現地視察)
- 公共施設マネジメント
<仙台市視察(10月17日)>
- 国家戦略特区の活用状況について
1-1 弘前市議会
調査目的
本市においても近い将来、人口が減少に転じると推計されている中、既に人口減少局面にある自治体が直面している課題、講じている対策等を調査することにより、本市施策の参考とする。
調査項目
人口減少対策について
委員の所感
- 弘前市では、国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」策定の以前から人口減少対策に取り組み、さまざまな重点プロジェクトを実施してきた点で、危機感が強いと感じた。本市も小手先の対策ではなく、根本的な課題に向き合う必要性を痛感した。
- アクティブシニアの移住によって人口減少の課題を少しでも解決しようとしていることは良い施策だと感じた。施策の成果は今後検証するとのことなので、動向を注視したい。
1-2 弘前市議会
調査目的
平成28年に新築された弘前市「市民防災館」における防災拠点機能の調査を行うことにより、本市の新庁舎整備に向けた参考とする。
調査項目
新庁舎における防災拠点機能について(現地調査)
委員の所感
- 庁舎に設置されているマンホールトイレや地下の免震構造等を実際に調査し、災害対策本部として機能していくためにはどのような設備が必要かを考えていくための指針を得ることができた。
- 大型受水槽による災害時の飲料水の確保や中庭部分へのマンホールトイレの設置等、本市にも取り入れたい機能が充実していた。
1-3 弘前市議会
調査目的
施設の老朽化や人口減少等により、公共施設の維持管理が困難になることが想定される中、施設の維持管理にファシリティマネジメントの手法を取り入れ、「日本ファシリティマネジメント大賞」において最優秀賞を獲得した弘前市の公共施設マネジメントの取り組みを調査し、本市施策の参考とする。
調査項目
公共施設マネジメントの取り組みについて
委員の所感
- 公共施設マネジメントの推進にあたり、基本情報として「施設カルテ」を整備するほか、全中学校区で住民説明会を開催したり、小学校に出向いて特別授業を行うなど、積極的な普及啓発活動に取り組んでいることが理解できた。
- 創意工夫によりあらゆる地域資源を活用し、新しい価値を生み出して、市民に愛される公共施設を目指す弘前市の戦略は、持続可能な公共サービスを提供するだけでなく、新しい価値の創造を図ることによって利用者を魅了し、結果的に市民に愛され親しまれる公共施設を次世代に引き継ぐことになるものであり、非常に参考になった。
2 仙台市議会
調査目的
国家戦略特区に指定されている仙台市における特区の活用状況や直面している課題等を調査することにより、本市の特区を活用した施策の参考とする。
調査項目
国家戦略特区の活用状況について
委員の所感
- 仙台市は、市内産業に対する国家戦略特区活用の効果をしっかり検証していると理解した。
- 規制を特例的に緩和する「特区」という言葉のイメージと現実とはギャップを感じるが、その中でも本市の独自性を発揮できるメニューを選択し、実効性ある取り組みを推進していく必要があると考える。