2018年4月 個人視察報告(東京都あきる野市)
2018年4月20日(金)東京都あきる野市へ視察に伺いましたので、以下、ご報告いたします。
1.視察の目的
あきる野市におけるドローン活用の取組みについて
2.視察の内容
1.ドローン導入のきっかけについて
(1) 安心・安全なまちづくりの推進
(2) 廃校を利用した施設「戸倉しろやまテラス」の活用
2.ドローンの活用について
(1)安心・安全の取組(災害対策・防災力強化)
・市総合防災訓練において、大型ドローンによる支援物資輸送のデモンストレーションを実施したほか、地域の防災訓練でドローンに関するブースの設置、ドローンを用いた救出訓練などを実施
・DJI JAPAN(株)及び(株)スカイシーカーとの共同研究・開発
(2)農林業分野での取組
・野生鳥獣対策コンソーシアム
(3)観光分野での取組
・シティプロモーションでの活用
3.その他連携・協力について
(1) 平成29年2月23日
・(公社)東京都山岳連盟、日本山岳救助機構合同会社、DJI JAPAN(株)及び(株)スカイシーカーと「ドローンを活用した山岳救助に係る連携・協力の合意書」を締結
4.国家戦略特区について
多摩地域の土砂災害警戒区域等における「ドローン」特区を活用した実証実験の実施(H28.12.12認定)
(1)平成29年5月実施
・5.7GHzの電波帯を使い、ドローンから伝送される鮮明な画像等を活用することで、①住民の安否確認方法②迅速・効果的な復旧対策などについて検証する。
(2)平成30年4月実施(予定)
・5.7GHzの電波帯を使用した大型ドローンの通信状態を検証する。
5.操作人員及び人材育成について
(1)操作人員
・ドローンパイロットチーム 38名(平成30年1月1日現在)
・チーム構成、防災・企画・市長公室・農林課・都市整備課の38名
(2)人材育成
・講習会の実施
(株)スカイシーカー社員を講師とし、戸倉しろやまテラスで職員向けの講習を実施(平成28年度2回、平成29年度1回実施)
・パイロットチームによる自主練習会の実施
・DJI CAMPへの職員の派遣
・SKY CAMPへの職員の派遣
6.予算について
(1) 平成30年度当初予算
ドローン総合活用推進事業 397千円
保険料 48千円
ドローン飛行訓練研修委託料 119千円
DJI CAMP受講費(2人分) 230千円
3.事業の成果
ドローンを活用した市の取組みにおいて、今後、災害発生時の情報収集や観光分野で魅力発信の強化、獣害対策など、さまざまな分野でドローンの活用が期待される。
社会全体でドローンの活用や研究が進む中、国における「未来投資会議」で、建設現場の生産性向上に向けた、公共工事の現場にドローンを活用した新たな建設手法を導入する考えが示されている中、橋梁や公共建物等インフラ保守・メンテナンスなどの分野でも大きな力を発揮するものと期待される。
4.視察の感想
今後、千葉市でもドローン活用について、ドローン開発チームの創設、災害時の活用など検討する余地がある。
但し、操縦技術を持っている人が登庁できない場合もある為、庁内各局でドローン操作をできる人材を養成する必要がある。