平成25年第1回定例会 (2月20日~3月15日 ・ 質問日:3月12日)
一般質問の内容
- 高齢者が安心して暮らせる住まいについて
意見・要望
- 今回は、高齢者が安心して暮らせる住まい、中でも「サ付き住宅」について、集中的に質問しました。全国2番目のスピードで高齢化率が伸びる千葉県においては、その県都である本市も例外ではありません。高齢化にかかる大きな課題は、単に65歳以上の人口増加ということに留まらず、単身高齢者、高齢者だけの世帯の増加、低所得高齢者の増加に伴う対応が重要となってくることです。
「サ付き住宅」は、増加する高齢者の内、施設ほどのケアを必要としない人が、少しのサポートを受けて主体的に暮らせる住宅を供給し、国が目ざす「地域包括ケアシステム」の基盤にしようと整備されるものです。そこでは、当然、ニーズにあった住宅の選択ができること、必要なサービスが過不足なく提供されることが非常に重要になります。しかし、国民年金受給者にとっては、この住宅に入居し、サービスの恩恵を受ける機会は少ないと言えるでしょう。
また「サ付き住宅」の増加に伴い、介護保険給付費の増加は確実であり、また、低所得高齢者の住まい対策として、今後、「サ付き住宅」の家賃補助の必要性等、いずれ行政コストとして考えざるを得ない時期が必ず到来します。
既に、地方を中心に、生活保護受給者を対象とした「サ付き住宅」のビジネスモデルが確立しつつあり、さらには、介護・医療のニーズが高い入居者の囲い込みと不適切なサービス利用が散見されること等々が危惧されています。
当局には、このような点を十分ご認識いただき、福祉、住宅担当課の密接な連携による施策の促進と、適切な行政によるコントロールをお願いし、要望いたしました。
千葉市の現状
- 住宅政策課と高齢福祉課が連携して、サービス付き高齢者向け住宅に対し、定期的に報告を求めるほか、現地調査を行い、必要に応じ指導していきます。